コミュニケーションが苦手

ひとりぼっちが多い
彼はひとりぼっちが多いです。
友達はとても好きです。相手のペースで遊ぶのはとても苦手です。自分の遊び方に合わせてくれると遊べます。わがままなだけと見えてしまう。
ん〜なんとも説明しにくいんですが、わがままとも違う。
5歳の時の事例
へーすけが5歳の頃、複数の友人家族とお泊り旅行に行きました。
こどもは、へーすけ含めて6人。同い年ぐらいの子たち。親がいると、親を介してみんなで遊べます。部屋の中で、机の周りをグルグル回るだけ。子どもはきゃっきゃと駆け回ります。それはへーすけも参加できます。
みんなで公園へ。
5歳ぐらいは、子ども同士で自然と交流が始まります。そうなるとへーすけは、ついていけません。
子ども同士で、簡単な鬼ごっこのようなものが始まったり、ブランコしたり、ターザンロープしたり。
へーすけは、参加しません。
ニコニコしてますが、一緒にはやりません。自然と1人ぼっちに。
子どもから誘われたりしますが、拒絶します。親は、へーすけが、鬼ごっこ、ブランコ、ターザンロープの全てをあまりやりたがらないことを知っていますが、子どもたちは知りません。
じゃあ一体何で遊べるのってことになりますね。
その時は、父親がいますからやんわり仲介ができます。しかし今後は徐々に仲介する大人がいない状況が増えていきます。
へーすけだけの場合、どの程度嫌なのか、何なら遊べるか説明はできません。
言語的な能力は同年齢の子に比べて明らかに見劣りしています。よく言っても当時5歳で、3歳児ぐらいの能力だと感じます。
このような過程を経て1人でいることが増えていくんだろうと思います。

笑顔を守るためには親のサポートも大切・・・でも大変
コミュニケーションの障害
コミュニケーションでの違和感
診断基準(コミュニケーションの障害に限る)
DSM-5 での ASD の診断基準の一部抜粋
様々な文脈を超えて、全般的な発達の遅れでは説明のつかない、社会的コミュニケーションと社会的相互作用における持続的な欠損がある。以下の 3 項目のすべてを満たしていなくてはならない。
社会―感情的な相互性の欠損:社会的接近の仕方の異常さや通常の会話のやり取りの失敗から、興味や感情、情動的応答の共有の困難、そして社会的相互作用の完全な欠如に至るまで。
社会的な相互作用にとって必要な、非言語的なコミュニケーション行為の欠損:十分に統合されていない言語的、非言語的コミュニケーションから、アイコンタクトやジェスチャーの異常、あるいは非言語コミュニケーションの理解と利用の欠損、そして表情やジェスチャーの完全な欠如に至るまで。
発達レベルにふさわしい人間関係を築き、維持することの困難(養育者を超えて):様々な社会的文脈に沿うように行動を調整することに困難から、ごっこ遊びをしたり友人を作ることの困難、そして人への興味の完全な欠如に至るまで。
引用:熊谷晋一郎 当事者研究に関する理論構築と自閉症スペクトラム障害研究への適用
コミュニケーションの障害については、かなり多くの研究もされて、療育的なアプローチで有効だというもの多くあります。実際に息子のコミュニケーションは療育後に若干改善されたかなと感じることはあります。しかし、根本的なことを治すものでもないため、親も子も心を痛めてしまうことが多いのも現実です。
自閉症スペクトラム児の特徴としてコミュニケーションの難しさが挙げられる。これまでに自閉症スペクトラム児を対象として数多くの研究がされてきた。それらの調査から保育の現場では自閉症児が多く在籍しており、保育者の抱える困難としてコミュニケーションの課題を回答している保育者が多い1)2)。また、高橋・生方(2008) 3)の発達障害児本人に対する調査からもアスペルガー症候群や高機能自閉症を含む PDD グループは「対人関係」領域においてLD や知的障害と比べて困難・不適応を感じている傾向が高いと指摘している。さらに、三村・今枝・菅野(2013) 4)は職場における問題では対人関係」が最も多いと指摘している。障害者の就労支援という点からも対人関係を含むコミュニケーションの不適応に対する早期支援が求められる。一方で、この分野においての研究も進み、代表的な手法としては TEACCH プログラムや AAC(拡大代替コミュニケーション)、行動分析学的アプローチ、共同行為ルーティンによる指導などが挙げられ、その効果も報告されている。しかし、自閉症スペクトラムに対してこの手法が必ず有効であるというものがなく未だに手探り状態である。その背景として自閉症スペクトラム児に見られるコミュニケーション上の障害は広い範囲にわたっており、その問題も大きく、程度も様々であるためと考えることができる。緒方・納富(2005)5)は、自閉症児に対するコミュニケーション指導のうち、拡大代替コミュニケーション、共同行為ルーティン、応用行動分析的アプローチ、TEACCH プログラムを用いた指導に焦点をあて特徴を解説し、1990 年から 2000 年はじめにかけて日本で行われた主な研究を概観している。その結果、自閉症児の特性や指導場面により、どのような指導方法が用いられるかについては一定の傾向があることを明らかにしている。しかし、これらがどのような背景を元に研究されてきたのか、また、今後どのような視点から研究を進めていく必要があるのかについては検討されていない。
引用:櫻井 貴大 自閉症スペクトラム児を対象としたコミュニケーション指導に関する研究動向 2018
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