いくら稼いでくれるのか?
子供によって千差万別。
障害のない人よりは低くなります。
これはしょうがない。
障害者はいくら稼げるの?
以下は参考
知的障害 11.7万円
発達障害 12.7万円
過去にも紹介しましたがざっくり平均賃金は約12万円。
年収に直すと144万円。
・・・きびしいね~
平均なんで、もっと良いかもしれないし、悪いかもしれない。
うちの子は割と重たい自閉症、知的は軽め。コミュ力は期待できない。
良い側に振れないと想定してみましょう。
①最高パターン(年収約300万円)
彼の中で革命が起きて全てがうまくいった!
普通の方と同じように 月収20万円(年収ボーナス混みで300万円)
・・・・まあ、無理でしょうね。
②ほどほどパターン(年収約150万円)
平均賃金ど真ん中。
月収12万円(年収150万円)
これはありうる。この時に障害者年金も運よくもらえれば年収230万円ぐらい。
③最悪パターン(年収0万円)
仕事でうまくいかずに引きこもり。
賃金0円 障害者年金約80万円。生活保護ももらえないと約80万円のみ。
ほんとに最悪の場合は、障害者年金もギリもらえない0円です。
軽度知的の子はギリもらえないケースも結構あるようです。
生活保護も基本親と同居で親が面倒見れるなら見なさいと支給されないことも想定。
パターン別の生涯賃金
まず各パターンごとに彼らが20歳から60歳まで働けた場合。
パターン別 | 生涯賃金 | 内訳 |
---|---|---|
最高パターン | 9,600万円 | 年収300万円 手取り240万円×40年 |
ほどほどパターン | 5,000万円 | 年収150万円 手取り125万円×40年 |
最悪パターン | 0円 | ギリギリもらえない人 |
税金で手取りは少し下がります。
1億円ぐらいの差があります。大きいな・・・
これと別に、もらえる人は障害者年金を4~5,000万円程度が加算される可能性があります。
いくら足りないの?
年間66万円もたりん!
でも案外何とかなるんじゃないの?
日本は最低限度の生活は保障してくれることに一応なってます。
平均賃金約12万円に対して単身生活費約12万円。
節約すればぎりぎり生きていけそう・・・
支出12万円。
収入12万円。
実は税金引かれて 手取り収入10.5万円 がほんとの数字。
じわじわ減っていくし、インフレにも弱い、急な出費があればそれで壊れます。
しかも、この支出に家賃は含まれていません。
えぇ~・・・・
でもがんばってやりくりすれば、生活費12万円。家賃4万円。合計16万円でもなんとかなるようです。かなりカツカツの毎日だけど。合計16万円・・・・いやいや足りないやん月5.5万円も!
だから年間66万円もたりん!となるわけです。
不足する金をどう工面するの?
人によって様々ですが、先に紹介したように、
平均賃金12万円だと年間66万円不足しそう。
実は障害者控除などは無視しているので、もう少しだけ不足金は圧縮できるでしょう。でもそこまでギリギリ生活も怖いので・・・とりあえず66万円。
障害者年金は超重要!
なんと・・・非課税の障害者年金(年間約80万円)をもらえれば何とかクリアできそうです。
障害者年金は1発勝負。
取得の可能性がある人はしっかり学んでから申請しましょう。
障害者の平均賃金約12万円の場合
収入・支出 | 内訳・備考 | |
---|---|---|
必要な年間支出 (単身) | 約192万円 | 月16万円×12カ月 |
手取り年収 | 約125万円 | 月10.5万円×12カ月 |
障害者年金 (基礎年金2級) | 約80万円 | 非課税でもらえる |
差額 | プラス13万円 |
障害者年金は重要です。それは非課税ということ。まるっともらえるのでこれが加算されると、超デカい。しかも、自閉症などの場合は認定基準が変わらない限り、基本は永久認定なので、死ぬまでもらえます。
年間約78万円(障害者基礎年金2級)× 仮で60年(死ぬまで)=4,680万円ぐらい が非課税でもらえます。
うえのほどほどパターンでも最高パターンと同じぐらいになります。ざっくりですがかなり大きい。(ただし、1級の場合は、年間非課税で約100万円もらえます。これがなんとかなる理由の1つです。
障害者年金をもらえないケースもあるので要注意!
軽度知的の場合、一人でそれなりに稼げて、保護もいらない、ぼちぼちしっかりした子の場合、障害者年金をもらいそびれる可能性もあります。あなたは年金なくても大丈夫ということです。このパターンにハマるのが一番きついかもしれません。
頑張って育てて、やっと成長したと思ったら、年金対象外。全部自分でがんばりなさい。となることもあります。だけど障害が治るわけでもなく、苦労をしながら生活することがイメージできるので、ちょっと釈然としない部分もあります。
障害者扶養共済制度もいい!
保護者が死んじゃったあとに、子供に年金としてお金が渡ります。
自閉症の場合は障害の程度が軽すぎると入れない可能性もあるので、都道府県に確認してください。
保護者 | 65歳未満 | 健康であること | 障害者を 扶養している |
子供 | 知的障害 か 身体1~3級 | 左記に 相当する障害 | ー |
掛け金 1口 (保護者年齢 による) | 30歳 9300円 | 40~44歳 14300円 | 60~64歳 23300円 |
支払金 | 1口2万円 (毎月) | 終身 (子供が死ぬまで) | 所得税控除対象 障害者年金同時需給可 |
その他 | 運営 都道府県等 | 年金管理者 親族等を指定可 |
終身なので、子供が死ぬまでずっと毎月2万円が支払われます。
かなり良い制度です。
障害者扶養共済制度(しょうがい共済) (mhlw.go.jp)
不足しそうな部分に補助的に使えば安心です。
家を残すとちょっと安心
リフォームをした状態で持ち家を子供に残してあげると費用面で安心です。
しっかり直していれば10年間はリフォームがいりません。
あとは固定資産税だけ。家賃がないのは結構大きい。
軽度知的ならなんとか住宅管理はいけるかな。
こんな時どうする?というマニュアルを作ってあげるといいかもしれません。
残す資産は管理が簡単なものがいい
子供に残す資産、不動産、現金、株、ビットコイン、FX。
マイナスになる可能性なものはまず排除。子供の資産管理する力にあまり期待できません。かと言って、現金で利回りがほとんどでないのもかなりもったいない。迷うところですね。
子供の管理する力に応じて、現金、不動産、株ならなんとかなるかなぁ・・・
余裕はどれくらいいるのか?
人によりけり。
お金のない人(年収200万円)の生活費は、平均12万円ぐらい。
お金のある人(年収600万円)の生活費は、平均20万円ぐらい。
がんばれば結構抑えられるんですね。
年間収支をプラスにすれば大丈夫
子供の収支を年間プラスにできれば何とかなりそう。
いや~よかったよかった・・・・全然よくない( ;∀;)
・・・
ちょっとこちらをご紹介
単身者の生活費16万円の内訳です。
家賃 | 23,300円 |
食費 | 39,069円 |
水道光熱費 | 13,098円 |
家具・家事用品 | 5,487円 |
被服 | 5,047円 |
保健医療 | 7,384円 |
交通・通信 | 19,303円 |
教育娯楽費 | 17,993円 |
その他の支出 | 31,071円 |
消費支出合計 | 161,753円 |
全国平均で、家賃は持ち家の人も含めた平均。
賃貸だと家賃は5万円ぐらいでみます。なるほど・・・月18万円ぐらいはいるなぁ・・・やば・・・
月18万円つかっちゃうと、障害者年金があっても年間10万円のマイナス。
ギリギリです。
表では【その他支出】+【教育娯楽費】に約5万円あるので若干ゆとりを感じますね。これはたくさん稼いでいる人も含まれています。だからお金ないならここを抑えればいいかな。
持ち家の人も、リフォーム代は必要です。家賃の変わりに月2万円ぐらいは余裕がいるでしょう。
お金を管理する力がどこまで伸びるか?
障害のない人も一緒です。
お金を管理する力があれば生活はできます。
学力もある程度大切ですが、なによりお金をしっかり管理できること。この訓練を小さなころからしておくことが軽度知的の子は重要な気がします。
それが一番難しいかも・・・
日常生活自立支援事業を活用するのも一つの手段です。社会福祉協議会が事業母体なので、親族より安心という方も多いと思います。
そのほか、後見人、信託なので制度を利用することも検討の余地があります。
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