小学校を卒業したらどこに行けばいいの?
まず保育園・幼稚園を卒園すると、特別支援学校(養護学校)か小学校の特別支援学級また普通学級に入ることになります。
グレーな子は、小学校の普通学級と特別支援学級の間で揺れます。はじめは特別支援学級に在籍して高学年になったら普通学級に行く。その逆もありえます。
小学校を卒業すると次はどこに行けばよいのか?
多くの方は中学校に行きます。
中学校に特別支援学級はあるの?
基本的にあります。
ただし、小学校より整備は遅いです。東京都練馬区では全ての中学校に整備されたのは平成31年です。整備の遅れている地域では入学時に整備済の学校に入学する、引っ越しをするなどの対応が必要な可能性もあります。
過疎地域だと明確な区分けではなくあいまいな教室もあるようです。
知的障害のクラスが多く、情緒クラスはかなり数は少なくなります。
中学校は、近隣小学校2、3校が人数的には統合するイメージが大半です。
その割に、支援学級の数は多くない印象を受けます。
特別支援学級の設置の基準は小学校と基本的には同じです。しかし成長にともなって支援は小学校のころより、ぼやけてくる印象です。支援学級の整備状況も、小学校→中学校→高校の順番で、成長するほど支援学級の数が少なくなります。
特別支援学級(中学)ではどんなことをしているの?
小学校の時と同じ個別支援を行っています。
行事などは?
小学校のころと異なるのは、卒業するころに、職場体験・実習がある地域もあります。
体育祭や文化祭は複数校の支援学級が合同で行っている地域も多いようです。行動範囲は小学校のころより大きくなります。地域にもよりますが他校の支援学級との交流が増えます。また普通学級の子と比較すると成長はゆっくりでコミュニケーションも上手くいかないことが多いです。そのため同じような子供同士で行事を行った方がスムーズに運営が行えると考えているのだと思われます。
勉強方法は?
勉強も基本的には個別指導です。小学校の4年生のころの復習なども普通に行っています。内容は先生の能力次第です。そこは小学校の特別支援学級と同様に運頼みです。
小学校でいう交流級のような形態をとっている学校もあるようですが、かなり少なくなる印象です。基本的には5教科は特別支援学級で授業を受けることが多いです。他の音楽、技術などは学校によって普通学級で受けることもあります。学校や地域によってかなり差があります。
中間・期末テストは子供の成長に合わせて、ある程度進んでいる子は普通学級の子と同じものをうけることもあります。
普通学級に通うと、通級指導があります。ただし小学校の頃より通級をしている学校数は少なくなります。
卒業後の進路は?
特別支援学級に在籍した場合は、内申点が付かないことが多いです。そのため3年生の段階で普通級に転籍する子もいます。(学校によっては特別支援学級でも内申点がつくこともあるようです。)
全日制の普通高校を目指す子は、内申点がないと確実に不利に働きます。そもそも受験ができないこともあります。
内申点がなくても受験できる高校、就職を検討している場合は、特別支援学級に在籍していることのデメリットは特にないように思います。
割合として、高等学校が6割、特別支援学校高等部が4割程度です。(2022年時点)
就職する人はまだかなり少ないです。
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