【自閉症児の成長と退行】療育ってどうなの? VOL.093

スポンサーリンク

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

小学生(低学年)の息子の成長スピード

医師から教科書通りの自閉症と言われている息子の特徴一覧です。

知能的な側面
  • 3歳頃 知的無し IQ100程度
  • 6歳頃 軽度疑い IQ70程度
  • 低学年 知能の成長は感じない
言語的な側面
  • 3歳頃 発語開始
  • 6歳頃 不完全でいびつな文章
  • 低学年 6歳ごろと同じ
学習的な側面
  • 3歳頃 発語開始
  • 6歳頃 計算・漢字はスムーズ
  • 低学年 6歳ごろと同じ
自閉傾向・性格
  • 3歳頃 ジャンピング・感覚過敏
  • 6歳頃 怖がり・変化に弱い
  • 低学年 新しいこと・予測が苦手

成長率が落ちた

成長はしてますよ~。ゆ~っくりとね。

療育 と 教育

療育と教育 の概略
  • 2~3歳頃 療育スタート
  • 3~5歳頃 言語訓練など追加
  • 低学年 支援学級でつまづき

発語が遅く、検査で引っかかって療育スタート。療育施設に通って、不器用ながらゆっくりと成長していきました。就学前は算数・ひらがな・漢字を覚え、感覚過敏での困りごとはありましたが、文章やコミュニケーション以外は、そこまで目立つ部分はありませんでした。

自閉症の特徴からくる困りごとを解消に導いたりする意味でも早期に療育に取り組んだ効果はあったと思います。

早期療育って問題なの??

早期療育に問題があるのではなく、療育を指導する側の過度な取り組み姿勢への反感だったり、こどもの成長がイメージと違うことの責任転嫁先として、早期療育に原因があるのでは?という話題が上がっているように感じます。

たぶん支援センター行ってなかったらもっと大変だったよ

療育に通わせるのはホントつらいけどね

怖がりとつまづき

こわがりな息子
  • 大きな音に強い恐怖
  • 他人が怒られるのも嫌
  • 恐怖への対処は逃げて解決

就学前も就学後も彼の場合は、ちょっとしたつまづきや障害で急ブレーキになりやすい傾向があります。
園や学校で、療育への理解が早く器用な先生が担任になると、生活面・学習面ともになんとか食らいついていきます。しかし、そうではない先生だと一気に乱れます。だれしも長い義務教育の期間でちょっとクセの強い先生に一度はあたることがあると思います。多くの人は、嫌な先生いたなぁ、という思い出があるかもしれません。しかし、それによって成長が急ブレーキするということは少ない思います。息子の場合は、それが強い拒絶や恐怖に変わり、不安を取り除く自衛的な行動として、チャレンジをしない、いつもと同じを選択することが増えます。それが結果として成長の鈍化に影響しているように感じます。

結果として過度といえるほどの【怖がり】がつまづきの一因にもなっていると思います。怖がりについては、感覚過敏、予測が極めて苦手など脳機能による影響もあるように思います。

しくしく・・・

ほんとよく泣いてる・・・

成長につなげる方法と対策

安全なところにいるのは、負荷もかかりませんが、成長につながりにくい状態ともいえます。
しかし、彼にとっては強すぎる負荷は、成長を阻害させます。とてもデリケートで難しい子です。
成長につなげるには、適度なチャレンジする環境と安心する場所の両方が必要となってきます。学校や幼稚園・療育施設やデイサービス・自宅 でのバランスをうまくとりながら、様々なことにチャレンジし学んでいける環境整備が必要です。

1か所で問題発生すると一気につまづきますね・・・

いろんな人に頼るのも大切

施設一覧

成長の鈍化・停滞・退行

退行する場合もある

自閉症の子は、発語があっても、成長と共に発語しなくなる場合もあります。その原因は特定されていませんが、脳機能障害としての要因と環境的な要因が考えられています。
脳機能障害が要因の場合では、特定の物質が増える過ぎると脳の神経回路を退行させるということが調べられています。
環境的な要因としては、保護者側、本人のストレスなどによる環境的な要因が考えられるとされています。

脳機能障害要因

 代謝型グルタミン酸受容体1型(mGluR1)が成熟した神経回路の維持に必須であることを証明しました。マウス視覚系を用いて以下を明らかにしました。
 1. 視覚をつかさどる脳の領域(視覚視床)では、mGluR1の発現が神経回路の成熟後に増加すること
 2. 成熟後の視覚視床でmGluR1を失活させると、網膜由来のシナプスが子供のように未熟な状態に退行すること
 3. 視覚情報の遮断中にmGluR1を活性化させると、網膜由来のシナプスの退行を防げること
自閉症などの発達障害病では神経回路が安定的に維持されないことが報告されています。今回の成果は自 閉症の脳機能障害の病態理解や治療法の開発につながることが期待されます。

東京医科大学(2016) https://www.twmu.ac.jp/univ/news/detail.php?kbn=1&ym=201608&cd=316
周囲環境による要因

自閉症スペクトラム障害のうち発達初期に自閉的退行と称される現象を示す一群のタイプがあり、一般に退行型自閉症と呼ばれている。本研究では退行型自閉症の原因として心理・社会的要因に焦点をあて、自閉的退行の出現前の発達状況、自閉的退行の出現時の状況、自閉的退行の出現後から現在に至るまでの発達経過、そして、自閉的退行についての親の意識などについて検討した。初期発達において自閉的退行現象を示した11名の自閉症スペクトラム障害者の母親を対象として、半構造化面接法による聞き取り調査を行った。その結果、対象者が元来持っていた生物学的な要因に、引っ越しや同胞の誕生、母親の就労など環境の変化や母親の育児ストレスなどの心理・社会的な要因が付加的に加わることで、自閉的退行の出現速度が加速することがわかった。

自閉症スペクトラム障害児に現れる自閉的退行の実相 : 心理・社会的要因との関連を中心として(2015) https://cir.nii.ac.jp/crid/1571698602621734528

環境要因については自閉症11名での検証のため分母が少ないので信憑性が高いとまでは言えないかもしれません。

脳機能障害の要因:補足

自閉症スペクトラム障害のうち発達初期に自閉的退行と称される現象を示す一群のタイプがほとんどの小児にとって、自閉症の発現は漸進的である。しかしながら、約30%の場合は退行性である。これらの小児たちは話し始めそれから、しばしば唐突に、口を閉ざし他人行儀になる。数日間その子は視線を合わせることを避け、もはや名前の呼びかけにも反応しなくなることがある。しばしば、難聴が疑われるが、聴力検査は正常である。3、4歳までには、反復性の運動が現れることがある。これらの小児たちは元来正常であり、外因的要因に曝露されたことにより障害を負ったのか、それとも彼らは遺伝的に退行することが決定されていたのかということが議論されている。初めての誕生日のビデオテープの検証や病理神経学の研究の結果は、後者を示唆している。

自閉症概説(2005) http://grj.umin.jp/grj/autism-overview.htm

お医者さま・・・早く原因究明をしてくれ~

退行に関する障害

小児期崩壊性障害

小児期崩壊性障害(しょうにきほうかいせいしょうがい、英語: childhood disintegrative disorder, CDD)とは、少なくとも2年間の年齢相応な正常発達の後に出現する障害で、知的・社会・言語機能の崩壊が起こる[1]。通常2〜5歳で言語の理解や表出能力の退行がみられ、6ヶ月程度で退行が終わった後は自閉症と類似した臨床症状を示すようになる。小児崩壊性障害と呼ばれることもある。1908年にドイツの治療教育者であるTheodor Hellerによって最初の症例が発表[2]された精神疾患で、彼の名を取ってヘラー症候群(Heller’s syndrome)とも呼ばれる[1]。

ICD-10およびDSM-IVでは自閉症障害、レット障害、アスペルガー障害などとともに広汎性発達障害(pervasive developmental disorder;PDD)に分類されるが、DSM-5では自閉症スペクトラム障害のひとつに分類される[1]。

有病率は、男児10万人におよそ1人とされる[1]。男児のほうが女児よりも4-8倍多い[1]。

ウィキペディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%85%90%E6%9C%9F%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E6%80%A7%E9%9A%9C%E5%AE%B3

コメント

タイトルとURLをコピーしました