VOL.047 自閉症児に注射を打つ時の対策

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自閉症の特性のある子に注射はかなり難題

高機能自閉症の息子の事例

インフルエンザの予防接種の時期は大変です。

我が家の一大イベント。

へーすけは、注射が大嫌い。まあ好きな人なんていないとは思いますが・・・

3歳頃


3歳ごろは意外と大丈夫。小さな頃は、特に問題になりません。もちろん泣き叫びますけど、力が弱いので、強引に打たれて終了。

自分も泣いていたっけなぁ・・・

5歳

5歳ごろから本番。打つ前に自宅で注射のおもちゃで予行練習。しかしあまり効果はない。抵抗するチカラが付いてきます。強引に打つにしても全力で拒絶。なんとか打てたけど来年どうしましょう…

6歳


あの手この手を駆使しても・・・6歳のへーすけの全力抵抗は大変。予防接種は、2回。

強引ではなく、説得を試みる。

ほら、あんな小さな子でも泣いてないよ!

・・・・

へーすけは、ひきつり顔で病院の入り口に近づかない。
しかし、予約しているので、気長に待てない。

ほら、スリッパがピカチュウだよ~

へーすけ それどころじゃねぇ の心の声

ほら、トムとジェリーがやってるね~!

へーすけ それどころじゃねぇ の表情

とりあえず、中には入ったので呼ばれるまで待つ。地獄の待ち時間は、あっという間。
パニックタイムです。


看護師さん 『へーすけさん。』

呼ばれました…

へーすけ、行くよ、ママも打つから一緒に行くよ!

へーすけ パニックタイム

こわい~!!

看護師さん『ほら、ママも打つから』

大丈夫だよ~

はじめは、みんな優しめ。しかし次の人がいるので、時間に追われると強め。

大人たち『いいから、おいで!』

終わったらカレーヌードルあるから!

カレーヌードル!?事前に自宅でへーすけにご褒美の仕込みもしていたようで、水戸黄門の印籠のように、カレーヌードルをへーすけに見せます。

効かねえ…ヌードル印籠効かねえ…カップヌードルまで持ってきて変な親…

全員で押さえてブスっといきました。本当はこういうやり方は、よくないんでしょうけどね。わかっちゃいますが、まあ…。へーすけは、ひきつき泣きながら

すごく痛かったね!

次の子が心配顔で『ママ、そんなに痛いの?』

不安にさせてごめんよ、次の子達。帰り際に、

カレーヌードル食べれるね!

いや、今頃!?ヌードル印籠が効きました。2回目は、持って来るのやめよう。恥ずかしいから。

自閉症の子供に上手に注射を打たせる方法があるのか?

対策として

・事前に注射を打つことは予告しておもちゃでイメージトレーニング

何秒で終わるのかを知らせておく

・終わった後のご褒美を設定しておく

絵カードを使って手順を知らせるのも一つの手

結果

絵カード以外は試していますが、全滅です。代わりに注射器のおもちゃでイメージトレーニングはしたんですけどね・・・

結局パニックになって断固拒絶状態です。

ただし、上記対策によりスムーズに打てている子はいるようなのでまずは試してみることは良いと思います。

自閉症の特性にはかなり個人差がある

これをやれば絶対という対策は個人的にはないと思います。特性が重い子が劇的に改善した!!こんなトレーニングをして普通の子になった!!自閉症は治る!!といったキラキラした情報も所々にあるようですが、そこにある情報と同じ対処をしても必ずそのようになるわけではありません。もし本当にそれで全員が改善されるなら世界的なニュースになってもおかしくはありません。また世界的なニュースでさえも後で医学的に何の根拠もなかったことが分かったというケースは沢山あります。だれもがそれにすがりたくなりますが、多くの場合、一気に改善するようなことは現実的にはほどんどなく様々な対策を講じて何とか少しずつ前に進むイメージです。普通の子にも個人差があるように、自閉症の子の中にも違いがあります。失敗してもまた次頑張ればいいという気持ちが必要ですね。

でも絶対打たなければいけない注射があったらどうするの~

今度は絵カードかなぁ~

AD/HD児は待合室で長時間,落ち着いていることが難しく10),自閉症児は過去の予防接種経験,注射の痛さや何をされるかわからずパニックになった経験から,フラッシュバックを起こし強く拒否するなど,発達障害児は特有の問題を持っており,個別支援の必要性は高いことが指摘されてきたが,今回も同様の結果であった。家族が感じる困難感を医療者がより明確に受け止める必要があることが再確認できたと思われる。 予防接種を受けにくい現状を解決する方策は表4の通りであった。発達障害児に関する研究では,歯科受診の際の対応の工夫が行われており,TEACCHプログラムの考え方を参考にした視覚支援の応用や,子どもの障害特性をよく理解し,養育者の意見を参考にして,発達に合わせた支援を行うなど,歯科だけでなく予防接種を行う場合も適用できる考え方である。今回の調査でも視覚支援を求める意見があり,例として絵本などを使って手順や使用器具を説明することで,小児が納得して予防接種を受けることができるような支援が必要である。このことは発達障害を有する小児だけでなく,一般の小児が予防接種を受ける際にも応用が可能であると推測される。また,医療者の意識や技術だけでなく,「遊ぶ所やTVなど待ち時間を楽しめることがあると待ちやすい」といった意見があるように,環境の整備についても考慮していくことが重要である。

引用:自閉症スペクトラム児における予防接種の実施状況と受けにくい理由の調査 古藤 雄大ら 2014
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コメント

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