中学とその先の未来に備えて
息子は自閉症です。
現在は公立小学校の特別支援学級に通っています。
感覚過敏など発達の特性が強く出ていて、軽度知的相当にもなるため、自分と異なる進路を進む息子の未来を早めに予習してみます。
中学になったら【普通学級】か【特別支援学級】か?
私たちが住む地域には中学にも特別支援学級があるようです。
選択肢が広がる分、判断に悩みそうです。
はたしてどちらを選ぶのが良いのか?
あと数年息子の成長を近くで見ながら判断をすれば良いとは思いますが、それぞれを選らんだ場合のリスクとその先の未来について調べて見ました。
【普通学級のリスク】
- 勉強についていけない→内申点が低くなる
- 感覚過敏に配慮されない可能性
- いじめの対象になりやすい
今の息子を見ているとかなりつまづき要素がありそうです。
【特別支援学級のリスク】
- 内申点がつかない可能性
- 高校への進路が限定される
その他にもあるかもしれませんが、現状ハッキリしている部分のみ挙げて見ました。
内申点がつかないのか、通う予定の中学校に事前に問い合わせをしてみると良いかもしれません。
そもそも内申点がつかないことにどのようなデメリットがあるのでしょうか。普通高校に進む場合は基本的に内申点が必要となります。内申点がつかない場合は、選択肢が減ります。しかし全くないわけでもありません。特別支援学級から高等学校に進んでいる子供はかなり増えています。
へーすけが内申点を取るのは至難の業かも・・・
中学(特別支援学級)から高校へ
特別支援学級からの選択肢が増えている
特別支援学級を卒業した生徒の、ほぼ全ての生徒(97%前後)が進学しています。
さらに高等学校(普通高校、専門高校、定時制高校、通信制高校など)に進学している子が2022年時点で約55%となっています。2010年は約20%でしたので、高等学校に進む子が増えています。
ただし、高等学校の内どの普通高校に通っている生徒は限定的なようです。定時制高校、通信制高校などが受け皿としては大きいと思われます。詳細な内訳は調査内容から読み取れませんでした。
平成30年度から高等学校にも【通級】の制度ができて徐々に発達障害について受け入れが進んでいることが影響しているのかもしれません。しかし高校では通級制度が始まって日が浅く、実際には通級がなかったり、運用がスムーズではない場合もあるようです。通う予定の高校を事前に調べておく必要があます。
高等学校と同程度の約40%が、特別支援学校高等部(高等特別支援学校)に進んでいます。
2022年度の学校基本調査結果
地域によって、高等学校か特別支援学校でかなりばらつきがあります。関東、中部は比較的高等特別支援学校が多い印象です。大阪、茨城、長野、沖縄は高等学校の割合が多いです。
高等学校の内訳で、全日制、定時制、通信制の区別がないので、実際の状況は不明です。全日制は1割もいないのかもしれません。
進路探しのポイント
- 就労先など卒業後の進路の面倒を見てくれるか
- 先生1人に生徒は何人?(少人数制か)
- 先生は発達障害に理解があるか
- 学力試験はあるか
- 卒業までの学費の合計は?
卒業先の進路と卒業がそもそもできそうかというところに重点を置くのが良さそうです。
高校の種類
かなり種類があり全てを紹介すると数が多いのですが、
高卒認定有・大学入学資格有
- 普通科高校
- 専門高校(農業高校・工業高校など)
- 定時制高校
- 通信制高校
- 単位制高校
大学受験資格を得られる(学校による)
- 専修学校(高等課程) 一部高卒認定有
- 特別支援学校(高等部)
普通科高校・専門高校
学費のことを考えると卒業までに私立は公立の2倍程度(100万円前後)の費用がかかるため公立の普通科高校がありがたいところです。しかし保護者の所得によっては補助金がもらえるため私立でも負担額がかなり減るかもしれません。シュミレーションツールのあるサイトもあります。世帯年収590万円あたりで補助額が変わるようです。(ここでの学費は授業料以外の制服、教科書、就学旅行の代金も想定しています。)
所得がぼちぼちあると補助額がグッと減るのね・・・
公立の場合はほとんどで内申点が必要となるため、中学で特別支援学級に在籍している場合は、中学3年の時に普通科に転籍したり対応が必要となることがあります。学校によっては特別支援学級でも内申点を付けてくれることもあるため事前に学校側に事前に確認してみるといいかもしれません。
私立の場合も内申点を求められることが多いようです。地域差があるようですので事前に確認が必要です。
定時制高校・通信制高校
卒業資格 | 高卒 |
大学受験資格 | 有 |
試験 | 有 |
必要学力 | 中卒レベル (合格率は極めて高い) |
卒業後進路未決定 | 定時制 約16% 通信制 約31% |
発達障害の子や不登校の子を受け入れてくれるところも増えているようです。進路統計では高等学校に含まれていて細かな実数は不明でしたが、恐らくはこのどちらかに一定数が通っていると考えられます。
定時制高校は、卒業までの学費が公立で50万円強、私立で100万円~150万円程度
通信制高校は、卒業までの学費は学校に応じてかなり幅があるので、学校ごとに問い合わせをしましょう。
こちらも無償化による補助があるようですが、差額による持ち出しが必要になるかもしれません。世帯年収によって補助額も変わります。
通信制高校とは?
高等専修学校
卒業資格 | 中卒(条件付き高卒) |
大学受験資格 | 有(特定校のみ) |
試験 | 有 |
必要学力 | 中卒レベル (合格率は極めて高い) |
専修学校自体では高卒認定はもらえませんが、学校によっては他の通信高校と同時入学をして高卒認定をもらえる専修学校もあります。受験すれば概ねの人が受かることが多いです。学校により学力試験の内容にも差があります。
大学入学資格が認められる専修学校も結構な数があります。
卒業までの学費は150万円程度以上
高等特別支援学校
卒業資格 | 中卒 |
大学受験資格 | 有 |
試験 | 有 |
必要学力 | 小3~小5程度 |
卒業後進路未決定 | 約5% |
通常の高卒認定はもらえず、【中卒資格】となります。
そのほかに【特別支援学校高等部卒業】という資格が得られます。
この資格があれば【大学受験資格】は得られます。
障がい者雇用を前提している場合、企業側も特別支援学校高等部卒業という資格を高卒相当として扱うことが多いです。特別支援学校の場合は一般就職するケースより障害者枠での就労が多いようです。(一般就労を目指す場合は、中卒資格が障害となるかもしれません。その場合は通信制高校などで改めて高卒資格を取得するなどの必要があります。)
入学にあたっては、知的障害部門の特別支援学校の場合、知的障害者であることが入学条件となっています。各地域で詳細な条件の確認が必要です。
卒業後進路未決定の割合は、特別支援学校高等部に含まれているため、就労支援施設への通所者も進路決定者と含まれています。ただ実際に各学校の卒業先を確認すると、高等特別支援学校の就職率はかなり高いと言えます。
高等特別支援学校とは?
・・・一方、養護学校の義務教育化により重度・重複障害者の在籍比率が増加。軽度障害の在学生に教育が充分に行えない状況も生じた。このため一部の都道府県では、軽度障害者の生徒に対する職業教育・専門教育の場と位置づけた高等養護学校(現在は、高等特別支援学校もしくは高等支援学校。高等部のみの特別支援学校)を、既存の養護学校高等部から新たに設立した。
引用:Wikipedia
所得に応じて補助金額がかなり変わりますので、事前に確認が必要です。
ゆとりを持った進路決定が良いかも
・・・そもそもうちの子が高校に通ってるイメージが出来ない
普通高校だとトラブル連発はしそうだね~
結局通えなくなってしまったら意味もないので、子供の成長を見ながら通いやすいところを選ぶことも必要かもしれません。
六年生になる直前にもう一回ウィスクでもやってみようかな
知能検査を受けたタイミング
勉強どうしよ~
成長とともに脱落気味・・・
自閉症児の勉強方法(未就学~小1)
息子は働けるのかな・・・
障がい者枠で働く?賃金は?
特例子会社ってどれだけあるの?
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