VOL.040 自閉症児とお友達 事例②

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公園で他の子と遊びたい

子供は残酷です

ふと思い出したへーすけの記憶です。

彼が3歳ごろの話です。当時は良く近所の公園へ行きました。

比較的大きな公園で、たくさんの子供達が遊んでいます。滑り台などには消極的でしたが、へーすけも複合遊具の上に登ったりして遊んでいました。
へーすけは友達と遊びたそう。でも会話は出来ない。親とも会話出来ないから当たり前ですが。
楽しそうに追いかけっこなどをして遊ぶ小学生低学年ぐらいの女の子の近くにフワッといます。一緒に遊びたいんだろうけど話せないから近寄っているのだと思います。子どもは残酷です。

へーすけは近くでぴょんぴょん飛んでニコニコ

女の子『何この子?』

へーすけは近くでぴょんぴょん飛んでニコニコ

女の子『ついてくるんだけど』

へーすけは近くでぴょんぴょん飛んでニコニコ

女の子『気持ち悪いんだけど』

遠まきに見ていたので、ハッキリとは聞こえないんだけど、パパショック!

気持ち悪い的なこと言われとる・・・

パパも笑顔で近づき、『ごめんね〜まだ話せないんだよね〜』

女の子『へーそーなんだー』

そんな記憶がうっすら残っています。(ショックで忘れたい)

このクソガキが〜!天使のような我が子を気持ち悪いだと〜!ぶちコ(ピー音:自主規制)

という感情は湧き上がりましたが、まあ客観的に見れば会話もせずに近くでぴょんぴょん飛んでいれば不思議ですよね。

へーすけに、遊びたい時は仲間に入れてって言うんだよ。と言っても話せないしなぁ…と自閉症についてあんまり理解していない時にあった出来事です。

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コミュニケーションの障害

社会に出るうえで不安

社会生活を送る上で必ず他の人の交流や意見交換の場は少なからずあります。しかし、自閉症の特性が強く出ている子は特に相手との距離を適切にとったり、相手の気持ちを汲む、俗に空気を読むということが苦手です。算数ができる、世界地図が詳しいというのは彼の能力の中で高い部分ですが、社会生活の中ではコミュニケーションをとることが苦手というのが不安要因としては一番大きな部分と感じています。

研究

コミュニケーションの障害については、様々な研究がされ多くの論文も出されています。しかしながら根本的な治療ではないため、状況を少し改善するというスタイルになります。中には改善の程度が大きいケースもあるため療育などを積極的に活用するべきと考えますが、完全にコミュニケーションの障害が治るといったような期待は決してしないことです。とてもつらいですけど。

対策

治るものではありません。しかし療育を受けてコミュニケーションの改善は図れます。息子の場合はかなり幼い時から療育にいっているため【改善】されているという実感はありません。そのうえでやっぱりコミュニケーションは上手くいきません。『しょうがない』という部分は残ります。しかし全く何もしていなかったら恐らくは一緒にお泊りすら難しいかもしれないなど現状より悪化していた可能性はあります。

  • 早期の療育と継続
  • 親や周囲の仲介
  • お友達が理解できるときは、子供の特徴を説明する
  • 必要があれば親が友達の代わりをする

せめて親だけは理解を

自分とあまりに異なるため、理解しにくいところはありますが、せめて親だけは子供のことを理解して守ってあげる必要があります。しかし現実は親もストレスを抱えて生活をしており、障害のある子供に関するストレスと普段の生活のストレスが重なり耐えきれない時に子供を攻撃してしまい虐待に走ってしまうケースもあるようです。

虐待していなくても誤解されることもある

実際には全く虐待行為をしていなくても、感覚過敏などで子供がパニックで泣き叫ぶケースもあり虐待では?と誤解されるケースもあるようです。

息子がショッピングセンターでパニックを起こすと何やらドキドキしますね。虐待とかではないんですよ!と周りに伝えたい


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コメント

  1. […] 引用:櫻井 貴大 自閉症スペクトラム児を対象としたコミュニケーション指導に関する研究動向 2018 VOL.040 自閉症児とお友達②公園で他の子と遊びたい子供は残酷ですふと思… […]

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