VOL.041 ASDの子供と運動①

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運動は全般的に苦手

彼は運動が苦手です。
自閉症など発達障害の子は球技系のものが苦手なことが多いようです。更に彼は失敗を極度に恐れる子のため、好きになりそうな運動を探すのがとても大変でした。その中で大丈夫そうだと思った山登りについての事例です。

5歳頃に初登山

低めの山へ
5歳ぐらいから、1時間ぐらいで登れる低い山に登りはじめました。山というか丘といった方が良いような高さです。

パパもママも山登りが趣味ってわけじゃないんですけど、へーすけが生まれる前に運動不足解消で、2時間ぐらいで登れる山に年1回か2回の頻度で行っていました。

サッカー、ドッチボールなど球技全般苦手なへーすけです。
ただ、運動が嫌いというわけでもなさそう。
身体を単純に動かすのは好き。
負けるのは嫌だから戦わない。
球技は情報処理が追いつかないので、難しい。

んー山登りならいけるかな、という感じです。

登ってみるとぐんぐんと登っていきます。割と楽しそうです。
じいちゃんも山登り好き。
じいちゃんは山登りが結構好きなので、一緒に行くことがあります。ジジババ、パパママとへーすけとパンコ(犬)で登山。なかなか楽しい。

ただ、ばーちゃんは割と厳しそうです(ー ー;)

6歳頃には結構速いスピード登る

6歳ぐらいから、へーすけの登るペースが結構早いので、パパでも割と疲れます。体力をつけるのには丁度イイ。彼は日頃のジャンピングが効いていて意外と体力があるんです。

地味に彼の成長を感じられます。
山道の途中で転んで泣くのも、成長の糧になります。

うぇ~ん、もうかえる~

静かな山で、木霊します。
道ゆく人に心配されてちょっと恥ずかしい。
先行していた、じいちゃんも木霊と共に帰ってきました。
それでも最後まで登り切って満足げです。

自閉症の子の運動特性

運動が苦手な子が多いようです

我が子は、球技が苦手、ボールの動きになかなかついていけません。痛いことがあれば二度とやりません。根性無しと言うのも少し違って、上手く説明できませんが一瞬でトラウマとして脳に焼き付きます。焼き付いた記憶を取り除くのは容易ではありません。親の育て方というレベルではないのです。一度育てるとわかるかもしれませんが、こればかりは口答で伝えるのは難しいものです。マットの上で前転は何とかできる。鉄棒もぶら下がったりはできます。ただ鉄棒の前回りはできません。痛かった記憶と自分でコントロールできないスピードでクルッと1回転するのが怖いのだと思います。私たちが想像する以上に。

細かい動作も苦手

紐を結び、服を着てボタンを留める、文字を枠の中に書く、こんなことまで?と思うようなことも意外と手間取ります。適当にやってしまおうと思っているわけではなく、頑張ってやったけどこうなってしまうことを親も理解しておく必要があります。理解がないと毎日毎日起こり続けて、子供の自己肯定感の低下につながります。

とは言うものの、時間がない時はイライラする~

早くしろ~~

自 閉 症 ス ペ ク ト ラ ム 障 害(autism spectrumdisorders:ASD)は、①社会的相互作用における質的な障害、②コミュニケーションの質的な障害、③行動、興味及び活動が限局され反復的で常同的な行動様式、の三つの特徴を有する障害であり、自閉症や高機能自閉症、アスペルガー障害などを一つの連続体上に位置づける幅広い概念である。このような特徴に加え、ASD 児には多様な運動の困難さがあることが従来から指摘されている。例えば、日常生活や学校生活において、衣服の着脱に時間がかかる、靴ひもを結べない、はさみを上手に使えない、文字をきれいに書けない、飛んできたボールをキャッチできない、なわとびができないなどが代表的なものとして挙げられる。このような運動の困難さは、生活全般に支障をきたす可能性があり 、それらは自尊心の低下や集団からの孤立など、二次的な心理社会的問題の生起につながることもある。したがって、運動の困難さから生じる種々の問題を防ぐためには、運動面に焦点を当てた発達支援を幼少期から実施していくことが必要不可欠である。また、運動と社会性の関連性を示す研究や、運動発達が社会性などの他の発達領域の促進に貢献する可能性を示唆する報告もある。このことは、ASD 児の運動発達をより高次な段階へと促す必要性を示すものである。これらのことから、ASD 児への発達支援では運動発達を促進することが必要な要素の一つであり、運動指導を専門とする体育やスポーツの実践現場が担う役割も大きいと考えられる。

引用:村上祐介 自閉症スペクトラム障害児の運動特性と指導法に関する研究動向 2013

ASDの子は不器用な状態

ASD 児は上肢の単純な運動課題において困難さが見られたが、それらはすべて協調運動の問題として捉えることができ、「不器用」な状態と言えるだろう。そのような ASD 児への運動指導を考える上で、欠かすことができない概念の一つに発達性協調運動障害(developmental coordination disorders:DCD)がある。DCD は、不器用な子ども症候群(clumsy child syndrome)などと呼ばれることもあり、その特徴は、「脳性麻痺などの身体疾患が見られないにもかかわらず、協調運動を必要とする日常的な運動技能が暦年齢や知能から期待されるレベルに比して著しく劣っている。そして、それらが学業成績や日常生活の活動を明らかに妨害している。」とまとめられる。この DCD へのアプローチでは、対象児に見られる運動の問題の改善や運動技能の向上における一定の有効性を示す運動指導の研究が報告されている。ASD は、社会性の問題を主とする障害群であるが、ここまで述べてきたように運動の困難さを示す場合も多く、実際に ASD と DCDが併存して同じ子どもに存在することも少なくない。つまり、ASD 児を対象とした発達支援では、ASD に特有な社会性の問題だけでなく運動面へのアプローチも必要不可欠な要素の一つとして捉えられるのである。そしてそこでは、DCD 児に対して行われている運動面に特化したアプローチを基盤とし、それらを ASD の特性に適合させていく必要があるのである。

引用:村上祐介 自閉症スペクトラム障害児の運動特性と指導法に関する研究動向 2013

コメント

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