ASDの特性に対する自転車の乗せ方
息子の場合
6歳になったタイミングで挑戦です。
かなり不器用で、異次元の怖がり息子が果たして自転車を乗れるのか・・・
場所は、公共施設の休館日で解放されている駐車場。誰もいない・・・地方ならではかも。隅っこで、テニスしている方も見えました。
自転車の練習は、自分の記憶では、何度も転んで膝を擦りむきながら上達するイメージ。しかし、相手はへーすけ。失敗すると一瞬で心が折れてやらなくなるのが想像できます。難しいミッションです。
自転車のハンドルの上部にバーがあったので、それを横から手で持って、親が走る。これならハンドルがぐらつかないので転ぶことはありません。ただ、親はしんどい。右手でハンドルのバーを持って走る。転ばないようにしっかり持って走る。ただただ走る…きつー。夫婦で交代交代で、全力並走。五月晴れの中で汗だくの加齢臭おじさん。そのかいもあって、ゼロごけで自力走行が可能になりました。
足がもつれる・・・しんど・・・
酸素・・・
5日ぐらいかかったかなぁ…でもコロナ禍だったのでどこにも行けずちょうど良かった。一人で乗れるようになる前に転んでも多分いつかは乗ることができます。ただしかなり時間がかかるかもしれません。
自転車に乗せるコツ
■一度も転ばさないように補助が必須
■ストライダーなどで小さいころから遊ばせておくと上達は早い
■ほめ続ける、1回にやる時間は長くしすぎない
かかった日数
■約5日(短期集中、1日の内 1H程度)
おすすめの自転車
■サドル下や後輪からサポートの棒などが出ているタイプが良いかもしれません。(自分たちはそれがなく汗だくで全力疾走するはめに。でもハンドル操作を親が補助できる。)
こちらの商品は組付け大変、溶接が甘いのではという意見も。別途で補助棒を後付けが手堅いかもしれません。
自転車 アシスト棒14~18型 14805
後付けで可能な商品もあります。類似商品でハンドル操作ができないので3歳頃からなら乗れるかもと口コミに記載がありました。
注意したこと
■転ばさないこと
■練習は1時間以内(集中力が続かない)
■ほめる。怒らない。
そこまでせんでも自然と乗れるようになる。って方もいるでしょうけど、やっぱ自分たちとなんか違うんですよね。体の使い方に不自然さというか、ぎこちなさをがある気がします。その上、極端にミスや負けを恐れるので、前に進みにくい。
彼の結論は、勝負しない、ということになります。甘やかすなと思う方もいるでしょうけどね。
『戦え!挑戦しろ!失敗しても挑戦して成長するんだ!』
このパターンは、まったく効果なし。強めにやると逆効果。自閉症が影響しているのかは定かではありませんが、固定的な考えでは全く前に進みません。親側の考えに幅を持たせて柔軟に対応する方が、結果的に上手くいっていると思います。自分の親から教えられたやり方を、そのまま自分の子供に提供しても子供側が対応できません。親が発達障害ではないのなら特に…親と子は、やはり別々の存在だと認識しました。
その後・・・(7歳)
現在、普段は自転車は使いません。しかし、週末に平坦な公園や池の周りをサイクリングに行きます。5Kmぐらいは何とか乗れるようになっています。ADHD的要素もあり注意力散漫で非常に危ないので並走して『前を見て!』『真ん中走って!』などの指示は必須です。最初の内は、スピードも遅く安全運転ですが、徐々に調子に乗ってスピードを出せるようになりました。
当初、親はランニングで余裕でしたが最近は付いていけず、彼は遥か彼方へ消えていきます。見失った時に案の定、一度転んでいましたが、乗れるという自信はついているので、めげずに自転車を乗るようになりました。
しかし最近は、だんだん飽きてきていて、あまり乗り気ではありませんが、今でも親子サイクリングは週末の1つの選択肢です。
コメント
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