外壁・屋根をお洒落にリフォームして工事費も安くするのコツ(節約術)VOL.072

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ケチな一級建築士が出来るだけ安く、家を維持管理する方法を考えて、その方法を紹介しています。

ランニングコストまで考える

外壁は、

  • 窯業系サイディング(セメントの板みたいなやつ1)
  • ALC板(セメントの板みたいなやつ2)
  • 塗り壁(モルタルや漆喰)
  • 金属系サイディング(金属の板:最近はガルバリウム鋼板)
  • タイル

が主です。

日本の外壁の99%が上のどれかです。

その他のマニアックな仕上は割愛します。

この中でランニングコストが安いものは、タイル と 塗り壁  です。

40坪程度の家で

外壁種類15年後20年後30年後累計
タイル50万050万100万
ガルバリウム鋼板0円140万70万210万
塗り壁150円1530万
窯業系サイディング0円140万70万210万
ランニングコスト比較

表は良い耐久性の高い塗料・シーリングを使った場合のランニングコストで想定しています。
全ての外装材自体が30年目以降も使える前提です。実際は30年たつと外装自体の交換が必要となることもあります。

ガルバリウム鋼板は、錆にくい環境であれば表よりも更に良い結果が得られることもあります。塗料によっても表の金額は若干増減します。

塗り壁は実際には30年超える前に割れ・汚れ等で塗り替えてしまうことが多いかもしれません。その場合はサイディングなどと大きな差はなくなります。

ラニングコストは出来るだけ抑えたい

ガルバリウム鋼板

表はフッ素塗装のガルバリウム鋼板(アイジーサイディング:20~30年)+高耐久性シーリング(オートンイクシード・プラチナシール等:30年補償)で想定しています。商品の塗膜や立地によっては30年持つかもしれません。昔の亜鉛鉄板に比べればかなり耐久性が上がりました。しかし傷、海岸など状況によって錆が発生することがあります。外観チェックは必要です。

出典:https://www.asahitostem.co.jp/

旭トステム外装(株):DANサイディング プレシャスウッドⅡSF

木目調、タイル調のものもあります。

SGL

次世代ガルバリウム鋼板といわれるもので、マグネシウムを含ませることによって更に耐久性を向上させています。

窯業系サイディング

ラジカル塗装(又はフッ素塗装)12~20 と 高耐久シール 20~30年 で想定しています。

シリコン塗装(7~10年)が値段的にスタンダードな塗料として使用されることが多いです。

窯業系サイディングはデザインも多く選択肢が豊富にあります。ただし目地があるためものによってはデザイン性を損なうものもあります。必ず塗装と目地のシーリングの打ち換えが必要になります。ラニングコストは低い材料といえるでしょう。ただし最近は耐久性の高い塗料、シーリングが出てきています。

ニチハのフュージェプレミアム+プラチナシールやドライジョイント工法採用で30年補償という商品も出ています。新築時なら検討しても良いでしょう。

塗り壁

目地もないのでデザイン性が高いです。5年に1度の洗浄程度で保たれることが多いです。そのためランニングコストも低い材料です。ただし初期投資は高い材料になります。さらに年数経過とともにヒビ割れ、コケやカビ発生のリスクがあります。特に隣接して樹木が生えていたり、擁壁などで湿潤な状況だとコケが生えることが多いようです。幹線道路沿いなどは排気ガスで汚れが早いです。塗り壁は表面の凹凸が大きく数も多いため環境によってはかなり汚くなってしまいます。その場合は塗り替えなどを時期を見て行うべきでしょう。塗り替えの時期によって表の金額は大きく変わります。

タイル

耐久性の高い目地材、シーリングを利用。浮きなどは注意が必要です。

一長一短で悩みますね。個人的には塗り壁かガルバリウム鋼板が良いかな。ただリフォームだと既に下地は決まっている・・・

窯業系サイディングのリフォーム

日本の外壁の70%を占めています。

しかし窯業系サイディングは塗装が必要なためランニングコストが掛かります

元がウレタン塗装・シリコン塗装だと10年前にチョーキングと言って外壁が白く粉を吹き始め、塗り替えが必要な状態となってしまいます。その度に毎回足場を掛けるという・・・なんかすごく勿体ないです。

コスパの良い塗装が良い!

その対抗策として、長持ちする塗装を使うことで、足場費用を抑えることができます。
長持ち塗装としては、ラジカル塗装、フッ素塗装、無機系塗装があります。

総合力でラジカル塗装を選びます。

ラジカル塗装(シリコン系)

ラジカル塗装とは、劣化を抑えられるタイプの酸化チタン と 光安定剤 を樹脂塗料に加えて塗料の劣化を遅らせる技術を用いた塗装です。そのため寿命が長い(12~16年)のです。
※ラジカル塗装とここでは記載していますが、ラジカル抑制機能のある塗料のことです。シリコン系のラジカル塗料が良いでしょう。ハイブリッドシリコンとも呼ばれています。値段も一般的なシリコン塗装とほぼ同額か1割高い程度です。耐久性で比較してコスパの良い塗料といえます。

耐用年数12~16年
40坪あたり
工事費
90~120万円
メリットマット仕上(艶無)可
デメリット新しい材料のため
長期実績なし
ラジカル塗装

ただし2012年に開発されたまだ新しい技術のため20年以上の経過後どうなっているか、想定した実験結果でしかわかりません。

また酸化チタンは白いため濃い色の塗料が作りにくいという問題があります。最近は徐々に濃い色も増えてきています

マット仕上(艶消し)も可能です。
艶ありより耐久性は下がるかもしれませんが、マットな外壁が可能です。

フッ素塗装

フッ素塗装は耐久性が高く(15~20年)、値段も高い塗料です。

良い材料ではありますが、初期投資費が高くなるのと、艶消しを選択できない点で、個人的には外壁に採用はしないでしょう。ラジカル塗料が採用できるのであれば、それで十分だと考えています。

耐用年数15~20年
40坪あたり
工事費
115~150万円
メリット耐久性が高い
デメリット艶消しがない
無機系塗装

無機系塗装

無機塗装は耐久性が高く(20~25年)値段も高い塗料です。

こちらも良い材料だと思いますが、初期投資額が高いのと、艶消しの選択が基本的にできない点で、個人的には採用しないでしょう。ただし、艶ありで良い方であれば一度塗ってしまえば長期的に塗り替えが不要となるため、コスパはさほど悪くありません。様々なメーカーから出ていますが、自分の場合は大手メーカーさんを採用します。(日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研など)

耐用年数20~25年
40坪あたり
工事費
125~160万円
メリット耐久性が高い
デメリット艶消しがない
無機系塗装

光触媒塗装

光触媒塗装は日本の塗料三大メーカーさんが手掛けていないので、個人的には信頼性に不安があるので採用しません。
当初、TOTOさんが光触媒塗装を先駆けて開発しましたが現在は販売を終了しています。
大手メーカーさんから出たら検討しても良いかと思います。

サイディングの上に塗り壁

塗り壁は、耐久性も高く、目地もなくなるので、南欧風の住宅に良く用いられます。

塗り壁デメリット

  • 施工コストが高い
  • ひび割れが良く起きる
  • コケやカビが環境によって生える

既存サイディングの上に塗り壁はひび割れリスク

下地がサイディングのため、目地部分に動きがあり、そこでひび割れが良く発生します。

ひび割れ対策

対策として、グラスファイバーのネットモルタルなどで目地を補強する工法も増えてきているので、リフォームの選択肢に入るかもしれません。全面をグラスファイバーネットで覆うこともあります。

ただし木造とサイディングの組み合わせは良く動きます。その力をグラスファイバー+モルタルだけでどれだけ耐えられるか若干不安があります。対策を行っても100%ひび割れをコントロールをするのは難しいでしょう。

外部環境によってコケが生えたり、汚れやすい

また耐久性は非常に高いのですが、実際は15~20年程度でコケ、ひび割れなどで塗り替えなどを行う方も多いようです。外壁に近接して樹木があったり水路があったりして湿気が多いとカビが生えたり、大通り沿いは、排気ガスなどで白い塗り壁だと黒い汚れが目立ちます。

主な塗り壁材料

材料:ジョリパッド、スタッコフレックス、コットンウォール

本当は塗り壁で塗っていまいたいけど、ひび割れが嫌でなかなか選べない・・・

部位別のリフォームテクニック

住宅のランニングコストを下げる工夫

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