VOL.046　自閉症の子と弱視

弱視の発見が遅れた事例（息子の場合）

３歳児健診で見つけられない

弱視は３歳児健診で発覚することが多いようです。３歳児健診は視聴覚の検査も行うのですが、息子の場合はかなり手こずります。いやいやをしますから検査もしっかりとは出来ずにあやふやな感じで終わってしまいました。

就学時健康診断で発覚

発覚したのは、就学時健診の時。６歳まであと二か月というところで見つかりました。

2年以上も無駄にしてしまった(;o;)

治療は６歳までに行うのが基本

タイムリミットは６歳！？
弱視は、６歳ごろまでの治療が基本で、人によっては、９歳でも治療効果が出ることもあるそうです。それまでに人の視力機能が完成するためです。

弱視は、眼鏡やコンタクトをつけても視力矯正が効かないようです。

しかし次から次へといろいろある子だ。自閉症だけでも十分パンチ力があるのに、弱視まで。自閉症起因で三歳児健診で見落とされてしまうとは。と嘆いていても始まらないので、早速治療です。タイムリミットの基本は６歳まで。あと半年もない。

治療も慎重に

一番の不安は、眼鏡をつけるかどうかです。髪の毛を切る時に、バリカンで耳元や襟足を切るのを嫌がっていたので、眼鏡を拒絶する可能性がありました。

まずは、眼鏡屋さんで、ベタ褒め。

『眼鏡カッコいいね〜』を連発。

当ててみて、ゆっくり装着…成功です。

良かった、とりあえず関門を突破。

テレビゲームも使い方によって効果がある

はじめは、やはり気になるみたいで、進んでつけることはまずありません。どちらかというとすぐ外す。でも、タイムリミット間近な時に外されても非常に困る。対策は、眼鏡つけたらゲームやれるという形をとりました。そうすると眼鏡を自分からつけます。ゲームしたいから。医師にも相談しましたが、弱視治療用眼鏡をつけてある程度離して見れば視筋力のトレーニングに良いみたいです。近くで見ることになる携帯ゲームは避けた方が良さそうですが。如何に眼鏡をつけてもらうかが勝負所。

効果がかなりあった

効果抜群！ゲーム中はめちゃくちゃ集中します。1日30分から長くて1時間。じわじわと効いてきます。つけ始めて一年三ヶ月が過ぎて、片方は若干乱視が残っていますが、もう片方は、裸眼で1.０を回復。

とりあえず間に合った…良かった〜。
始めが遅かったので、ここまで回復しないと思っていましたが、なんとかタイムリミットまでには対応できたと思います。この時点で７歳。

もちろんゲーム以外も

ゲーム以外にも、小学校に通い始めてからは、学校時間中もかけ続けるようにしていたので、眼鏡時間をそれなりに確保出来たのが良かったと思います。
しかし、コミュニケーションが取りにくいことが影響するマイナス面は結構多いです。

弱視とその対応